今のメール環境を変えずに、メールからの被害を減らす方法はある?後付けの対策について

メールの脅威が増える一方で、「メールサーバー更改まではできない」「業務を止めずに対策したい」と感じている企業も多いのではないでしょうか。
実は、メール環境をそのまま活かしながらでも、被害の入口(添付ファイル・URL)を絞って固めることでリスクは下げられます。
この記事では、今の運用を大きく変えずに導入できる「後付けの入口対策」の考え方と、具体例を紹介します。
この記事を読むとわかること
- メール環境を変えなくても、被害は減らせる
- 「入口対策」を後付けするのが現実的
- 添付ファイルとURLが最大のリスク
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「メール環境を変えないセキュリティ対策」が求められる事情

メール対策の理想は、環境ごと刷新して安全性を底上げすることです。とはいえ現場では、そこまで踏み込めない事情も少なくありません。
メールサーバーの更改やクラウド移行は、単に製品を入れ替えるだけでなく、移行に伴う準備や調整が幅広く発生するためです。
メール環境を変えるには、やることが多い

- 移行設計
- 段階的な切り替え
- テスト
- 全社周知
- 教育
- 問い合わせ対応 など
これらを進めながら、同時に今のメール運用も回し続ける必要があります。多くの場合、移行に専念できる担当者(またはチーム)を確保しなければ、スケジュールも品質も維持しにくくなります。
一度始めると止められない

メールは業務連絡の中心にあるため、移行中のトラブルが現場に与える影響も大きくなりがちです。
「止められない」「失敗できない」という心理的ハードルもあり、結果として更改は先送りされやすくなります。
システム変更が出来ない場合のセキュリティ対策手順

システム更改が難しい場合は、すべてを完璧に守ろうとせず、被害の入口(添付ファイルとメール本文のリンク)に絞って対策することが現実的です。
まずは「何が起きているか」を押さえ、次に「入口を塞ぐ仕組み」を追加していきます。
「入口を固める」とは

入口を固める=メールが届く前・開く前・本文に記載されたリンク(URL)をクリックする前に、危険を減らす仕組みを入れることです。
対策の例
- 危ないメールを届く前に止める(メール中継・フィルタで遮断)
- 添付ファイルを直接扱わせない(添付ファイルを自動でリンク化、またはダウンロード前にチェックする仕組みを導入)
- 危ないリンク(URL)をクリック前に止める(URL判定・警告・ブロック)
手順1:今のメールで起きやすい被害パターンを把握する

どのような対策をとるべきか決めるには、まず「今のメールで起きやすい被害パターン」を押さえることが重要です。
代表的な被害は次の3つです。どれも日常業務の延長で起きます。
- 添付ファイル経由のマルウェア感染
- なりすまし・標的型攻撃メール
- 誤送信による情報漏えい
「気をつける」だけでは防ぎきれないため、次の手順で対策の対象と優先順位を決めます。
手順2:どこで対策するか決める

システム変更が難しい場合は、まず対策の対象を絞って優先順位を決めることが重要です。被害の起点になりやすいのは、添付ファイルとメール本文のリンクです。
この2つに絞ったうえで、次の方針を決めます。
- 添付ファイル:「直接送らない、直接開かせない」方向に寄せる
- 本文リンク:「クリック前に安全性を確認できる」状態にする
手順3:後付けで「入口対策」を追加する

次に、メール環境を大きく変えずに、入口で危険を減らす仕組みを追加します。ポイントは「利用者の注意」に頼りすぎない設計にすることです。
入口で止める、安全な形に変える、危険を見える化する、という考え方で進めます。
対策の例は次の通りです。
- メール中継でウイルス・不正通信を遮断して危険なメールを届く前に遮断する
- 添付ファイルをリンク化し、直接の添付ファイル受け渡しを減らす
- メールに記載されたURLの危険性を判定し、警告・ブロックする
手順4:運用ルールを定着させる

仕組みを入れても、運用が複雑だと形骸化します。ルールは増やしすぎず、「迷わない」「例外が少ない」状態を目指しましょう。
特に、添付ファイルと本文に記載されたURLのリンクは「うっかり」が起きやすいので、最低限の約束事だけ決めて定着させます。
ルールに入れたい内容の例は以下の通りです。
- 添付は原則リンクで送る
- 不審なURLは開く前に確認する
- 事故時の連絡先・初動だけ決めておく
今のメールを活かした対策例

既存のメール環境を変えずに添付ファイル事故を減らす方法として、AS AV Filter -Mail File Link-(ゲートウェイ型 添付ファイルリンクサービス)の導入があります。
このサービスは、添付ファイルを相手に直接届けず、いったん専用サーバーに保存し、受信者にはダウンロード用URL(本文リンク)だけを通知する仕組みです。
- 送信時:添付ファイルは直接配送せずサーバーに保存
- 受信時:受信者は本文リンクからダウンロード
この方式により、脱PPAPを進めながら、誤送信・誤添付のリスクや添付経由の感染リスクを下げやすくなります。メールサーバー更改ではなく、添付の扱いだけを後付けで置き換えられるため、更改が難しい企業でも始めやすい対策です。
こんな企業に向いています

- まずは被害を減らすための対策をとりたい
- メール環境は変えたくない
- 脱PPAPを段階的に進めたい など
メールアドレスは変えたくないけれど対策はしたいという方へ

「今のメール環境は変えられないが、添付ファイル事故や脱PPAPは進めたい」など、現状に合わせた進め方をご相談いただけます。
まずは課題(誤送信対策や添付ファイル、URLの扱いなど)を整理したうえで、運用負荷を抑えた入口対策をご提案します。お気軽にお問い合わせください。
この記事のポイント
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1.なぜ「メール環境を変えないセキュリティ対策」が求められるの?
求められる事情は以下の通りです。
- 更改・クラウド移行は、設計〜切り替え〜テスト〜周知/教育〜問い合わせ対応までやることが多い
- 移行作業を進めつつ、現行のメール運用も止めずに回す必要がある
- 専任の担当者(チーム)を確保できないと、スケジュール・品質を維持しにくい
- 退職・異動で担当者が入れ替わり、過去の経緯を追いにくくなる
- メールは業務の中心で止められず失敗できないため、更改が先送りされ、結果として環境を変えない対策が求められる
詳しくは「『メール環境を変えないセキュリティ対策』が求められる事情」をご覧ください。
-
2.システム変更ができない場合、どう進めてセキュリティ対策すればいいの?
システムの変更が困難なケースにおける「セキュリティ対策の手順」は以下の通りです。
- 手順1:今のメールで起きやすい被害パターンを把握する引き継ぎで詰まる
- 手順2:どこで対策するか決める
- 手順3:後付けで「入口対策」を追加する
- 手順4:運用ルールを定着させる
詳しくは「システム変更が出来ない場合のセキュリティ対策手順」をご覧ください。
お使いのメールアドレスはそのままに、セキュリティだけ強化したいという方も、株式会社サイバーウェイブジャパンへお気軽にご相談ください。
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