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AI×メール安全対策:実務で役立つ誤送信チェックとフィッシング防止の新常識

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AI×メール安全対策:実務で役立つ誤送信チェックとフィッシング防止の新常識

業務では、毎日大量のメールが飛び交い、重要な情報や顧客データを含むメールも少なくありません。誤送信やフィッシングメールは、情報漏洩や信頼低下につながる重大リスクです。

しかし、いきなり専用のメールセキュリティツールを導入するのはハードルが高く、「まずは手軽に自分でチェックしたい」と考える方も多いでしょう。
そこで本記事では、無料で使えるAIを活用した誤送信防止チェックや、受信メールの危険度を判定する方法を具体例付きで紹介します。

この記事を読むことで、

  • 送信前に誤送信や不適切表現を確認する方法
  • フィッシングや危険メールを事前に見抜く方法
  • 日常的に大量メールを扱う場合の効率的な安全対策

など、現場で即実践できる知識を身につけられます。

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資料の内容

  • よくあるメール受信のトラブルとその影響
  • 迷惑メール対策を怠ると起こるリスク
  • 業務効率化につながる具体的な対策(ホワイトリスト、脱PPAPなど)
  • メールセキュリティ強化に役立つサービス紹介

AI活用で変わる“メールチェック”の常識

メールチェックにAIを活用することで、人間の目では見落としやすい部分を事前に確認できます。
送信メール本文の誤字脱字はもちろん、受信メールに潜む「迷惑メール」や「フィッシングメール」である可能性を指摘するなど、さまざまな角度からのチェックが可能です。

近年は、ChatGPTのように無料で利用できるAIツールでも、一定レベルのチェックができるようになってきました。そこで本記事では、無料AIを使ってどのように送受信メールをチェックできるのか、具体例を紹介します。

送信メールのチェック

AIによるメールチェックが特に役立つのは、「送信前」のタイミングです。
メール本文をAIに貼りつけるだけで、誤字脱字や敬語表現の不自然さを自動で確認可能。不適切な言葉遣いについても指摘してくれるため、上司や顧客に送る重要なメールで効果を発揮します。

また、AIに対する指示(プロンプト)を工夫することで、チェックの観点を自由に増やせます。

AIでチェックできる項目

  • 宛先確認:TO/CC/BCCの使い分け、誤送信防止
  • 添付ファイル:添付漏れや誤添付の有無
  • 表現の適切さ:敬語、誤字脱字、失礼な表現がないか
  • 機密情報:送信してよい情報かどうか
  • 件名・署名:件名が具体的か、署名が正しいか

受信メールの日本語の不自然さや偽装ドメインの検知

AIは文脈や文章パターンの異常を学習しているため、不自然な日本語や偽装ドメインを見抜くことが可能です。フィッシングメールや、なりすましメールなどの「迷惑メール」の被害を防ぐために活用しましょう。

検知できる例

「一見正しく見えるが違和感のある文章」
 → 文脈が不自然、敬語が混在、意味が途切れている

「公式に似せた偽装ドメイン」
 → 本物のドメインに似せつつ、一文字だけ違うなどの細工

実践例

ChatGPTに「このメールに不自然な表現や怪しいリンクが含まれていないか確認してください」と入力すると、問題箇所を具体的に指摘してくれます。

機密情報・送信禁止ワードの事前チェック

社外秘や顧客情報など、送信禁止ワードを含むメールを誤って送信すると重大なリスクにつながります。
AIに「このメールに社外秘、未公開、顧客情報が含まれていないか確認してください」と指示すれば、危険な文言を自動で検出できます。

メリットと注意点

  • メリット:少量メールや重要メールの確認に有効
  • 注意点:AIは自動で学習して判定するわけではないため、条件を指定する必要がある

活用例

  • 上司に提出する前に、AIで送信禁止ワードチェック
  • →不適切表現があれば修正
  • 安全に送信

添付ファイルやリンクの判定(範囲限定)

無料のAI単体では添付ファイルの中身までは確認できませんが、メール本文やリンク表記、添付ファイル名の不自然さは判定可能です。

  • 不自然なリンク表記やURLの文字列
  • 添付ファイル名と拡張子の不一致(例:.pdfを装った.exe)

さらに、最近の無料で使えるAIは、メールのスクリーンショットの解析も可能です。

  • メール画面のスクショをAIに読み込ませることで、本文やリンク、差出人情報などを1度に解析
  • 実際のメール表示画面を確認しながら危険箇所を指摘可能

無料AIの限界と注意点

ChatGPTなどの無料AIを使えば、誤字脱字や表現の不自然さを指摘することは可能です。
しかし、1件ずつメールをチェックしなければならない、添付ファイルの中身までは確認できないなどの限界があります。そのため、業務内容によっては専用のセキュリティツールを導入したほうが効果的です。

無料AIの限界や注意点

  • 大量のメールを1通ずつ確認するのは非現実的
  • 添付ファイルやリンクの安全性チェックは限定的
  • 条件を自分で設定しなければ精度が安定しない

つまり、無料AIは限定的な補助ツールとしては有効 ですが、企業のメール業務全体を守るには力不足です。
より高い安全性と効率化を実現するには、AIによるチェック機能を組み込んだセキュリティツールや専用のメールシステムの導入が欠かせません。

実務に必要なのは“まとめて自動チェック”

企業で日々大量のメールを扱う場合、効率的かつ安全に運用するには、まとめて自動チェックできるツールが不可欠です。

無料AIは送信前の少量メールチェックに有効ですが、件数が増えると業務負担が大きくなります。そのため、無料AIで少量メールをチェックしつつ、大量メールは専用ツールで効率化する使い分けが最適です。

有料のメールセキュリティツールでチェックできるポイント

  • 送信ボタンを押すだけで自動チェック
  • 危険メールには即座にアラート
  • 添付ファイルやリンク、場合によってはスクリーンショットも自動判定

サイバーウェイブジャパンのセキュリティツール

企業のメール運用における課題に対応するのが、サイバーウェイブジャパンのクラウドメールサービスです。

日々のメール運用を安全かつ効率的にする「CWJ Secure One」と、既存のMicrosoft 365 / Google Workspaceを補完する「ダントツセキュリティ」をご紹介します。
どちらのサービスも、専用ツールでまとめて自動チェックが可能なため、大量メールの安全運用に役立ちます。

CWJ Secure One(セキュアワン)

新しいメールシステムを導入して運用全体をまとめたい企業向けの高機能クラウドメールサービスです。標的型メール対策や迷惑メール対策、脱PPAP対応など、必要なセキュリティ機能をオールインワンで提供し、日々のメール運用を安全かつ効率的に行えます。

  • 高性能WebメールでPC・スマホから利用可能、ソフト不要で即利用
  • 多段フィルターで迷惑メール・ウィルスメールを隔離・駆除
  • サンドボックスで未知のウィルスを検出(Advanced / Premium Mail)
  • 添付ファイルやメールコンテンツの無害化、リンク(URL)の安全化
  • なりすまし分析機能で標的型攻撃を検知
  • メール誤送信による情報漏洩リスクを低減

ダントツセキュリティ

すでにMicrosoft 365やGoogle Workspaceを利用している企業向けのセキュリティ補完サービスです。標準機能だけでは対応できない誤送信や迷惑メール対策、情報漏洩防止などの高度なセキュリティ対策を提供し、既存のメール環境を安全に強化できます。

  • メール誤送信・情報漏洩の防止
  • 迷惑メールやウィルスメールの隔離・駆除
  • 添付ファイルリンクサービスで誤送信後の削除も可能
  • なりすまし分析で標的型メールを検知
  • リンク(URL)無害化でフィッシングや情報搾取から保護
  • 脱PPAP対応で安全なファイル送信

効率的なメールのチェックをするならサイバーウェイブジャパンへご相談ください

日々のメール運用では、誤送信や情報漏洩、迷惑メール対策が欠かせません。無料AIは少量メールの確認に有効ですが、大量メールには専用ツールでまとめて自動チェックする方が効率的です。
新しいメールシステムの導入には「CWJ Secure One」、既存のMicrosoft 365 / Google Workspaceを強化するには「ダントツセキュリティ」が最適です。

株式会社サイバーウェイブジャパンでは、専門コンサルタントによる無料ワークショップも実施しており、業務に合った最適なメールセキュリティ対策をご提案します。

お問い合わせはこちらお問い合わせはこちら

この記事のポイント

  • 1.無料AIでどこまでメールの安全チェックができる?

    無料AIを活用できる範囲は以下の通りです。

    • 少量メールや重要メールの事前チェックに有効
    • メール本文やリンク表記、添付ファイル名の不自然さの確認
    • メール画面のスクリーンショット解析で危険箇所の指摘

    詳しくは「AI活用で変わる“メールチェック”の常識」をご覧ください。

  • 2.効率的に大量メールをチェックするにはどうすればいい?

    大量メールを扱う場合に有効な方法は以下の通りです。

    • 専用ツールでまとめて自動チェック
    • 危険メールには即座にアラート
    • 添付ファイルやリンク、場合によってはスクリーンショットも自動判定

    詳しくは「実務に必要なのは“まとめて自動チェック”」をご覧ください。

  • 3.無料AIの限界や注意点は何か?

    AI単体での利用における注意点は以下の通りです。

    • 大量メールを1通ずつチェックするのは非現実的
    • 添付ファイルの中身まで安全性を確認できない
    • 条件を自分で指定しないと判定精度が安定しない

    詳しくは「無料AIの限界と注意点」をご覧ください。

株式会社サイバーウェイブジャパンでは、メールの誤送信チェックを簡単に行いたい方や、迷惑メールの被害を抑えたい方のために、さまざまなサービスをご用意しておりますのでお気軽にご相談ください。。

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資料の内容

  • よくあるメール受信のトラブルとその影響
  • 迷惑メール対策を怠ると起こるリスク
  • 業務効率化につながる具体的な対策(ホワイトリスト、脱PPAPなど)
  • メールセキュリティ強化に役立つサービス紹介
この記事の編集者
CWJ編集部

インターネットデータセンターの運用から、クラウドサービスの提供まで行う株式会社サイバーウェイブジャパン(CWJ)のWeb担当者。
クラウドメールやデータ運用に関する弊社の知識を生かし、皆様のお役に立つ情報を発信しております。

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