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クラウドとオンプレミスの違いを解説!約6割がデータ保存にクラウドを利用

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クラウドとオンプレミスの違いを解説!約6割がデータ保存にクラウドを利用

日本では、2019年の時点で約6割の企業がデータ保存にクラウドサービスを利用しています。2024年1月1日からは電子帳簿保存法により、データ保存の重要性が増しますのでさらにクラウドサービスの需要は伸びるでしょう。 

大量のデータ保存をするには、「外部サーバ」または「社内サーバ」を利用します。 

データ保存のためのサーバには、外部に委託を行いデータの管理を行う「クラウド型」と、主に社内サーバを指す「オンプレミス型」があります。 

この2つのサーバの特徴を簡単に説明すると 

  • クラウド型:サーバが社外の管理下にあり、インターネット経由で接続する 
  • オンプレミス型:自社管理の敷地内サーバがあり社内ネットワークで接続する 

ということです。 

この記事では、データ保存のためのクラウド型とオンプレミス型のサーバ特徴をメリットとデメリットを含めて、わかりやすく解説します。 

時代や社風に合わせた「データ保存方法について」ご検討される際の一助となれば幸いです。 

業務にクラウドサービスを導入している企業は6割超

総務省によると、なんらかのクラウドサービスを使っている企業の割合は、2019年の段階で64.7%と6割を超えています。(総務省:令和2年版 企業におけるクラウドサービスの利用動向より) 

利用しているサービスで最も利用者が多い項目が「ファイル保管・データ共有」で、56%、約6割が利用している状況です。 

クラウドサービス利用割合は、2015年では全体で44.6%の利用率でしたが、2019年までの4年間で約20%増加しています。 
近年では、在宅ワークやペーパーレス化の浸透、電子帳簿保存法により取引データ保管の形が見直されているため、今後もクラウドサービスの利用は増えることでしょう。 

特に、大量のデータの保管の面でクラウドサービスは便利です。 
クラウドサービスを行っている会社と業務契約を結び、料金を支払えばスムーズに導入ができます。 

クラウド型とは

データを大量保存するためにはサーバが必要です。クラウド型のサーバについて先にご紹介します。 

クラウドとは英語で「雲」という意味です。文字通り、サーバが雲のように頭上に浮いていて、地上の人たちがそれにアクセスするイメージでお考え下さい。 

クラウド型の運用は、サービス会社から必要な機能を搭載したクラウドサーバを借り受け、データ保存をクラウドで行う場合、インターネット経由でクラウドサーバにデータを送ります。 

クラウド型のサーバの運用方法とメリット、デメリットについて順番に見ていきましょう。 

クラウド型の運用方法

クラウド型のサーバの運用方法はシンプルです。 

  • クラウドサービスの提供を行っている企業と契約する 
  • 使用料を支払う 
  • インターネット経由でクラウドサービスを利用する 
  • トラブルが起きた場合、クラウドサービス提供会社に対応してもらう 

クラウドサービスで利用できる内容は、データ保存、ソフトウェア、アプリ、システムの利用などです。 

パブリッククラウドとプライベートクラウド

次に、クラウドサービスには、パブリッククラウドとプライベートクラウドがあるので、その違いを紹介します。 

パブリッククラウド 

  • あらかじめサービス内容が決められているクラウド環境を利用すること 
  • 他の利用者も利用しているクラウド 
  • 柔軟性のあるカスタマイズはできない 

プライベートクラウド 

  • 自社専用のクラウド環境を利用できる 
  • 自社に合わせたサーバ容量やサービス内容を柔軟に選択できる 
  • 独自のシステムを構築することも可能 

プライベートクラウドは「オンプレミス型」にすれば、自社でも構築可能ですが、ホスティング型のプライベートクラウドを利用することで外部委託できます。 

クラウド型のメリット

外部にサーバの委託を行う、クラウド型のサーバ利用のメリットは以下の通りです。 

  • 初期投資を抑えられる 
  • 自社にサーバのスペースを確保する必要がない 
  • 社内ネットワークの構築をしなくてもインターネットがあれば接続可能 
  • セキュリティ対策や保守管理をサービス会社に委託できる 
  • 自社が災害に巻き込まれてもデータセンターが無事ならデータを守れる 

初期投資や運用の手間のカットだけではなく、災害時のリスクに対しても対策できることが魅力です。 
例えば、拠点が東京にある場合、災害に同時に巻き込まれないように、あえて他県のデータセンターを選択することもできます。 

クラウド型のデメリット

メリットが多いように見受けられるクラウド型ですが、デメリットもあります。 

クラウド型のサーバにアクセスするためにはインターネットを経由しなければならないため、インターネットからのウイルス感染や情報漏えいの危険性がゼロであるとは言えないことがデメリットです。 

サービスの提供会社はプロなので、セキュリティ対策は行っていますが、会社のセキュリティ意識やサービス内容により対応は異なります。 

トラブルを防ぐために、クラウド型サーバの利用を申し込む際は、運用実績やトラブル時の対応の速さについて、契約前によく話を聞くことも大切です。 
自社の重要なデータを託すために、信頼がおける企業のサービスを選ぶようにしてください。 

オンプレミス型とは

もう一つのサーバの運用方法として「オンプレミス型」があります。 

オンプレミス(on premise)は建物のなか、店舗内、施設内、という意味です。元の言葉の由来から、サーバの使用者が、サーバを社内や自己管理のしている施設に置いている形態のことをオンプレミスといいます。 
オンプレミス型の運用方法と、メリットとデメリットを見ていきましょう。 

オンプレミス型の運用方法

業務データの保存や業務支援システムや経理システムなどの「ワークフローシステム」は膨大な量のデータを扱うには、社員が社内ネットワークでアクセスして利用するサーバが必要です。そのサーバを自社で構築、管理するオンプレミス型は次のように運用します。 

  • 自社に必要なアプリケーションやサービスを事前に選択 
  • サーバのスペックを検討・調達 
  • 自社内にサーバを置く 
  • サーバにOSをインストールし、ソフト、アプリ、システムなどを組み込む 
  • 従業員などの利用者のパソコンとサーバをつなぐ社内ネットワークを構築する 
  • サーバの管理を自社で行う、など 

オンプレミス型のメリットは柔軟性

オンプレミス型の場合、「自社による、自社のための柔軟なサーバ構築ができること」がメリットです。社内に技術者の確保は必要ですが、業務プロセスに合わせて必要なシステムを構築することができます。 

また、オンプレミス型はインターネットを介さず、社内ネットワークからデータを扱うことができるので、データ保存のセキュリティが高くなることもメリットです。 

オンプレミス型のデメリットは費用と時間

オンプレミス型のデメリットは、クラウド型と比べ、初期投資が高額になることです。 

オンプレミス型でサーバを運用するために必要な費用の例 

  • サーバの購入費用 
  • システムの開発費用 
  • 社内ネットワークを構築するための人件費や時間、など 

また、サーバにトラブルが起きたときに、夜間作業の時間を取らなくてはならないケースもあります。 
オンプレミス型は自社で対応することを基本としていますので、人件費や労働時間の確保について認識しておくことが大切です。サーバのメンテナンスは、夜間や休日の作業になることもあります。 

運用方法の比較表

クラウド型はオンプレミス型と対照的な運用方法になります。それぞれの運用方法について表にまとめましたので、貴社に合うデータ保存方法をご検討いただく際の参考になさってください。 

クラウド※オンプレミス(社内サーバ)
サーバの場所社外(クラウドサービス会社が保有)自社内
サーバの管理管理をサービス会社に委託する自社で行う
社内ネットワークの構築不要(外部に委託)必要
サーバの更新など不要(外部に委託)自社で行う
社内のサーバ管理者不要(外部に委託)必要
インターネット使う使わない

※ここでの「クラウド」は「外部のサーバを使用するクラウド」を指します

クラウドでメールデータを保存する「Mail Archive」(メールアーカイブ)

2023年12月末に準備の猶予期間が終わる「電子帳簿保存法」では、取引に関するメール、添付ファイルのデータを保存しなければなりません。 
そこで、大量のメールデータの保存に適している、株式会社サイバーウェイブジャパンの「Mail Archive」(メールアーカイブ)についてご紹介します。 

Mail Archive」はビジネス・ユースに特化したメールアーカイブサービスで、次のような特長があります。 

  • 全ての送受信メールと添付ファイルをクラウドに長期保存できる 
  • 全メール検索機能で監査や証拠開示に対応可能 
  • コンプライアンス違反を検知する機能を搭載 

2022年に改正・電子帳簿保存法が施行され、税務や経理業務関連の電子データを原則7年、最長10年保存することが義務化されました。「Mail Archive」なら最長10年間、メールとそれに添付されたファイルを保管できます。 

時代と社風に合わせたデータ保存方法を選ぶ

今回は、クラウド型とオンプレミス型のサーバの違いをご紹介しました。 

2023年12月末までに、全ての事業者が対応すべき事案は「電子帳簿保存法」への対応です。取引に関するメールや添付ファイルを全て保存するとなると、大容量のサーバが必要になります。 

オンプレミス型は自社内でサーバの準備から保守管理まですべてを担うため、サーバに関する費用、人件費など高額な費用がかかりますが、クラウド型なら、サービスを行っている会社と契約を結ぶことで初期費用を抑えてサーバを利用することも可能です。 

クラウドサービスを賢く利用して、時代と社風に合った対応をなさってください。 

株式会社サイバーウェイブジャパンでは、皆様からのお問い合わせをお待ちしております。 

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記事のポイント

  • 1:クラウドサービスの利用は増えているのですか?

    総務省によると、クラウドサービスを使っている企業は2019年の段階ですでに6割を超えています。
    システム需要は今後も伸びると見込まれますので、クラウドサービスもそれに伴ってさらに普及するでしょう。

    詳しくは「業務にクラウドサービスを導入している 企業は6割超」をご覧ください。
    また、業務メールのデータ保存におけるクラウドサービス利用でしたら、株式会社サイバーウェイブジャパン「Mail Archive(メールアーカイブ)」の利用がおすすめです。

  • 2:クラウド型とは?

    クラウド型のサーバは、社外に設置したサーバにインターネットからアクセスして利用する形態のサーバです。
    クラウドサービス会社から、インターネット経由でサーバの機能を借りることができるため、オンプレミスと比べて初期費用や作業の手間を押さえて利用することができます。

    詳しくは「クラウド型とは」をご覧ください。

  • 3:オンプレミス型とは?

    社内にサーバを設置し、業務で使うソフトウェア、アプリ、システムなどを動かす形態で個人情報の保存に向いているサーバです。
    サーバを利用するために、社内ネットワークの構築や社内でのサーバ管理が必要です。

    詳しくは「オンプレミス型とは」をご覧ください。

この記事の編集者
CWJ編集部

インターネットデータセンターの運用から、クラウドサービスの提供まで行う株式会社サイバーウェイブジャパン(CWJ)のWeb担当者。
クラウドメールやデータ運用に関する弊社の知識を生かし、皆様のお役に立つ情報を発信しております。

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